外国人対象のハローワーク窓口再開

外国人向けのハローワークは、全国では東京と名古屋、大阪にあります。東京では新型コロナウィルス感染症により窓口対応を自粛しておりましたが、6/1より窓口対応を再開しています。(外国人雇用サービスセンター https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-foreigner/ )

新型コロナウィルス感染症による影響
外出自粛要請のため、旅行・観光業や宿泊業で失業した外国人が多くいたようです。その他意外なところでは、ドラッグストアで外国人の失業も増えました。
その理由として、もともと都市部では、外国人客向けに通訳を兼ねた外国人の販売スタッフを配置しているドラッグストアも多かったのですが、コロナにより外国人客が激減したために、外国人スタッフの需要も減ったためという事情があります。

一方、製造業などでは目に見えて仕事が減ったということはありません。とはいえ外国人の場合は、在留資格により職種が制限されることも多いため、仕事がなくなったから製造業で働くという選択ができないことがマッチングの際の難しいところです。

特定技能の在留資格
2019年4月に創設され話題を呼んだ特定技能の在留資格ですが、ハローワークを利用して求人する企業は今のところかなり少ない(ほとんどない)そうです。
そもそも特定技能の雇用実績自体が多くないこともありますが、外国人に対しては試験合格等の要件がありますし、企業に対しては支援体制の整備等の要件があるところから、外国人や企業両方に対するサポート体制の整った技能実習の監理団体等を利用するケースが多いと推測されます。

外国人がハローワークを利用する際のポイント
ハローワークの利点は、無料で利用できること、オンラインで全国の求人が見られること、の2点です。
これは全国のハローワークどこでも同じですから、ある程度日本語が話せる方であれば、まずは最寄りのハローワークに行き、仕事の相談をしてみるのが効率的かもしれません。
そのうえで、通訳によるサポートが必要だったり、在留資格についての相談をしたい場合などは、外国人雇用サービスセンターを利用すると便利です。